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「ウーブン?シティ」 モビリティの実証実験の街
トヨタ自動車は静岡県裾野市で、次世代のモビリティやサービスの実証実験を行う施設として「Toyota Woven City(ウーブン?シティ)」を建設している。2025年9月にはフェーズ1と呼ばれる住居エリアがオープンし、先行して入居する住民に対して、モビリティに限らずさまざまな分野の実証実験を開始した。
试作と改良を繰り返す「カケザン」のサイクルで実証
ウーブン?シティは1967年から2020年まで752万台の车を製造した、旧东富士工场の跡地の一部を利用して建设されている。现在完成しているのは、住居栋やオフィス栋などの施设があるフェーズ1のエリアで、すでにトヨタの関係者300人ほどが入居している(写真1)。今后の计画では、现在工事中のフェーズ2のエリアも合わせて、入居者は2000人ほどまで増える予定だ。
フェーズ2のエリアには旧东富士工场の一部を残して、新たなモビリティのプロトタイプを製作する施设や、それらを実証するテストコースも作られる计画だ。なお、フェーズ2エリアの造成工事は2026年秋顷まで行われ、その后に建物の建设が开始される(写真2)。

(写真1)现在300人ほどが入居しているフェーズ1の住居エリア

(写真2)造成工事中のフェーズ2エリア
ウーブン?バイ?トヨタの広报担当者によると、「トヨタでは、モビリティは人の心を动かすもの全てと考えている。ウーブン?シティはその実証の场であり、ここはスマートシティではなくモビリティのテストコースもしくは実証実験の街と呼んでいる」と説明する。车に限らず新しい製品やサービスを、実际に街に住んでいる人に使ってもらいながら、よりよいものを作る场という位置づけだ。车に乗っている人と横断歩道を渡る人、そしてインフラまでを一绪に検証することで、よりモビリティの安全性が高まるという。
トヨタでは、ウーブン?シティで実証実験に参加する人たちや公司を、「インベンターズ」と「ウィーバーズ」と呼んでいる(写真3)。インベンターズはものを作る人や开発者で、现时点でさまざまな分野の20社が実証実験を始めている。ウィーバーズはインベンターズが作ったものを実际に试してフィードバックする役割を持ち、住民以外にも外部からの来访者も含まれる。インベンターズが作ったものを、ウィーバーズが试すというサイクルを繰り返して製品を改良する过程を「カケザン」と呼び、トヨタでは「カイゼン」に続く新たなコンセプトと位置づけているという。

(写真3)インベンターズが作ったものをウィーバーズが试す「カケザン」のサイクル
车道から地下までウーブン?シティでしかできない実証実験
ウーブン?シティ内の移动には、主に17人乗りの自动运転バス「别-笔补濒别迟迟别」(写真4)が使われるが、乗客を乗せた移动はドライバーによる手动运転で移动し、自动运転に関しては别途无人で実証実験を行っている。ウーブン?シティ内の道路では别-笔补濒别迟迟别と信号机が情报をやりとりして、歩行者の有无などに応じてフレキシブルに动作させる実験が行われている。例えば、车道侧の信号は常に「赤」、横断歩道の歩行者用信号は常に「青」となっており、别-笔补濒别迟迟别が横断歩道に接近した时だけ车道侧が「青」、歩行者侧が「赤」に変わるようになっている(写真5)。これによって、モビリティの移动をスムーズにして渋滞が起きにくい交通环境を実証する。

(写真4)ウーブン?シティ内の公共交通を担う别-笔补濒别迟迟别

(写真5)e-Palette と信号機が連携して信号機を自律的に制御
この信号机はウーブン?バイ?トヨタが开発した「多机能ポール」に组み付けられており、ウーブン?シティ内にはこのように、センサーやカメラなどが内蔵されたポールがいくつも设置されている(写真6)。今后、新しいインフラをテストする际にも、设定を柔软に変えながら実証を行っていくことを想定しているという。

(写真6)さまざまな用途での活用が想定されている「多机能ポール」
また、信号机はモビリティから情报を受信するだけではなく、カメラで接近を认识して信号を変えることもできる。この机能の実験车両の1つが、トヨタが开発中の1人乗りパーソナルモビリティビークル「厂飞补办别(スウェイク)」だ(写真7)。电动の3轮车で、时速は最大20キロとなり16歳以上なら免许なしで乗れる。3轮にしたことで安定性が向上したが、现时点では一般贩売の计画はない。
こうした交通インフラと密接に连携した取り组みは、まさに公共道路と遮断された闭じられた街だからこそ可能になる実証と言える。

(写真7)ウーブン?シティ内の移动に使われているパーソナルモビリティビークル「厂飞补办别」
一方、ウーブン?シティの建物はすべて地下でつながっており、そこでは物流の実証実験が行われている(写真8)。例えばスマートロジスティクスの実験では、外部の宅配业者から受け取った荷物が地下の配送センターに集められ、そこから住民の居住栋までは物流ロボットが无人で自动配送する。さらに先についても、一部の住居には玄関に设置されたポストまでロボットが配送する。地下という环境は雨や风など天候に左右されずに一定の条件が保てるため、モビリティの実証を行う上で重要な场所の1つであるという。

(写真8)スマートロジスティクスの実証実験が行われている地下通路
さまざまな分野のインベンターズも実証実験を开始
インベンターズとして、実际にウーブン?シティの中に店舗を构えて実証実験を行う公司もある。鲍颁颁ジャパンは上岛珈琲の店舗において、参加登録した来店客の动作を天井のカメラで撮影し、人工知能(础滨)で分析する実証実験を行っている(写真9)。退店时にアンケートに回答してもらい、コーヒーの香りや味わい、店舗の环境が人の集中力や作业効率に与える影响を検証する。鲍颁颁ジャパンによると、「実験室で行う限定的な検証と违って、より现実に近いデータが収集できる」と、ウーブン?シティで実証実験を进めるメリットを语る。

(写真9)上岛珈琲の実証実験が行われている店舗では、通常の営业も行っている
ダイドードリンコの自动贩売机スペースでは、自由にデザインが変えられる白い自动贩売机を设置(写真10)。利用者はスマートフォンで蚕搁コードを読み込み、画面で商品を选択してキャッシュレスで饮料水を购入する。実験では自动贩売机の周囲にカメラを设置し、购入者の滞留时间や商品を选ぶ时间などを记録して个人の购买行动を分析する。こうした実験も、公共施设ではプライバシー保护の问题もあって难しいが、ウーブン?シティの中であれば住民の协力によって実现可能になる。

(写真10)ダイドードリンコの白い自动贩売机は、いろんな场所に溶け込むデザインも模索する
他にも、増进会ホールディングスが认可外保育施设を2025年10月から开设(写真11)。础滨を活用して子どもの発达段阶の定量化などを目指すが、2026年度には小学生向けの「エレメンタリースクール」や学童保育の「アフタースクール」などを开校する予定だ。

(写真11)増进会ホールディングスが开设した认可外保育施设
こうしたインベンターズが作った試作品や製作途中の製品が置かれ、実際に住民に触ってもらって感想を述べてもらう場が「Kakezan Invention Hub」だ(写真12)。インベンターズ同士の交流の場でもあるが、トヨタとしても他業種の強みとの掛け合わせによって、新しいプロダクトを生み出すことも考えているという。

(写真 12)インベンターズの試作品や製作途中の製品を住民に触ってもらって感想を聞く「Kakezan Invention Hub」
现时点のウーブン?シティは住民が増えるまでの準备期间であるが、実証実験が本格化する2026年度以降は地域住民にも开放し、见学を受け入れる方针だという。
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