観光顿齿で変わる大分の旅:データで描く新时代の地域経営
- 大分県 商工観光労働部
- 部长
- 小田切 未来

(写真)大分県 商工観光労働部 部长 小田切 未来(おだぎり みらい)氏
──まず、小田切部长の自己紹介をお願いします。
小田切氏:もともと、東京都出身です。大学院で公共政策を学んだ後、経済産業省でキャリアをスタートしました。いくつかの部署を経験しながら、政策づくりの現場でどっぷり政策に向き合ってきました。2024年から、IPA(情報処理推進機構)のデジタル基盤センターで副センター長を務めており、ここでは、デジタル基盤構築に関する仕事を担当していました。また、AIセーフティ?インスティテュートで事務局次長を務め、AIの安全性の枠組みづくりにも関わっていました。そして、今年(2025年)7月から、ご縁があって、大分県の商工観光労働部长を務めています。
──観光顿齿の全体像について教えてください。着任后どのような方针で进めてこられたのでしょうか。
小田切氏:大分県では観光データを一元的に集約?可視化?分析できる仕組みづくりを行っており、「大分版DMP(データ?マネジメント?プラットフォーム)」 の構築を進めています。国?県?DMOなどの関係組織が持つデータを集約し、生成AIを使って分析?予測を行うことが特徴です。これまでの観光施策は「勘と経験」に頼る部分が大きかったのですが、今後DMPを活用することにより、観光客の行動?消費動向?満足度などをリアルタイムに把握し、データドリブンで政策判断ができるようになります。SNSの発信傾向やOTAサイト(着地型旅行商品販売サイト:テッパン!おおいた)の予約動向も反映することができるため、ターゲット設定や情報発信の最適化にもつながります。つまり、観光DXの目的は単にデジタル化することだけではなく、「データを使って観光地経営を賢くする」ことだと考えています。
──顿齿を进める中で、现场の反応や実际の取り组みにはどのような変化が见られますか。
小田切氏:現場の意識は確実に変わってきています。宿泊施設では 自動精算機やオンライン予約システム、清掃ロボットの導入が進み、業務の効率化が実現しています。県としても国の補助に上乗せし、導入経費の3分の2を支援する制度を設けています。
一方で、「何から手をつけたらよいか分からない」「人手が足りない」という声も少なくありません。そのため、県では DX?デジタル化の無料相談窓口(最大4回) を設け、外部専門人材が伴走支援しています。由布市ではAIカメラによる交通量解析を行い、10分ごとに混雑状況をアプリやカーナビ等で配信。こうした実例を県内に広げていくことで、徐々に"DXの成功体験"が積み重なっていると感じます。
──顿齿は、観光客の行动やニーズの変化にどのように活かされているのでしょうか。
小田切氏:コロナ祸を経て、旅行の形は大きく変わりました。少人数?个人旅行、モノ消费からコト消费へのシフトが进み、予约?情报収集はオンラインが主流になっています。そこで私たちは、顿惭笔で得られたデータをもとにターゲットを细かく分类しながら、情报発信を展开することも视野に入れています。例えば、温泉よりも自然体験を好む层には、登山やサイクリングなどのアクティビティをレコメンドする仕组みです。
また、観光客が旅の途中で感じる不便を减らすために、多言语対応?キャッシュレス决済?リアルタイム混雑情报などを整备し、旅前から旅后までシームレスにサポートできるよう取り组んでいきたいと考えています。顿齿の力で「体験の质」と「利便性」の両立を目指しています。
──データ连携の将来像と、九州全体での広域连携について教えてください。
小田切氏:私が注目しているのは、欧州で进む「データスペース构想」です。その中で、贰翱狈础-齿というデータスペース(国境や分野の壁を越えた新しい経済空间、社会活动の空间)があるのですが、このデータスペースは、交通?観光などの移动データを国や公司をまたいで安全に共有できる仕组みで、共通のモビリティ?データ基盘を构筑しようというものです。大分又は九州でも、将来的には宿泊?移动?体験データを横断的に活用できる环境をつくっていくことが望ましいと考えています。
九州では、一般社団法人?九州観光机构が中心に、生成础滨を活用した旅行プランを提案する仕组みも进んでいます。
さらに、県庁では大分と爱媛との海上ルートを活かした広域観光なども推进することを想定しています。
──顿齿推进の中で特に注力しているテーマは何でしょうか。
小田切氏:まずは 誘客の精度を高めることです。データに基づいてターゲットを絞り、確実に届く形で発信する。たとえば、SNS広告をAIで最適化し、県庁の施策を推進するなどもありえます。
また、富裕层マーケットの育成も重要です。データを分析すると、1泊2日で帰る旅行者が多い。そこで2泊3日や3泊4日の周游を促し、単価を上げていく戦略が重要です。また、今后は、富裕层も访れる魅力的なホテル?旅馆の整备や、特别体験型プログラムの造成など、「质の高い滞在」を生み出す仕组みを推进していくことも重要です。
もう一つは、住民や事业者が顿齿の恩恵を実感するための可视化です。観光による経済波及効果をデータで示すことで、地域にとっての観光の意义を"数字で语れる"ようにしたいと考えています。また、他県のように、痴搁で文化财の魅力を発信する事例も参考にしていきます。
──最后に、観光顿齿が进んだ10年后の大分をどう描いていますか。
小田切氏:10年后の大分は、自然?文化?デジタルが融合した「ウェルビーイング県」になっていると思います。観光客は混雑を避け、自分に最适化された旅を体験し、地域の人々も観光の恩恵を実感できる。
顿齿によって観光が地域経済の主轴となり、データを共有?连携することで関係者全员が成长できるエコシステムを作りたい。要すれば、観光を「地域の未来を创る基盘」にすることが、私の使命だと思っています。
──大分の自慢の土产、観光地の魅力をお愿いします。
小田切氏:数多く人気なものがありますが、例えば、かぼす、関あじ?関さば加工品、豊後牛、乾しいたけ、からあげなどが挙げられます。これらはオンライン販売との親和性も高く、旅後の消費にもつながります。訪れた瞬間だけでなく、「帰った後もつながる観光」を実現すること。大分は、データと人の温かさで、何度でも訪れたくなる県を目指しています。大分県の魅力は、こちらのサイトでも紹介しているので、ぜひ、見てください。 大分県地域資源素材集『OITA ESSENTIALS』
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ございましたらお気軽にください。
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